小林化工(福井県あわら市)が製造した水虫などに効く皮膚病用飲み薬に、睡眠導入剤の成分が混入した問題で、混入時に現場にいたとされる若手作業員とペアを組んでいた同僚が社内調査に「別の作業をして外していた」と説明していることが同社関係者への取材でわかった。社内規定では成分の調合などは2人1組でするよう定めているが、この規定に反していた。
同社によると、ペアを組んでいた同僚作業員は工場内の別の作業にも携わっており、そのために現場を離れた時間があった。残った若手が1人で作業していた際、誤った原料を棚から取り出して混入させたとみられる。
関係者によれば、ペアを組む作業員の不在は想定外で、内規では1人きりになった場合の対応は定めていない。同僚作業員は次の工程に移るまでに戻り、作業中に一緒にチェックはしていないが、確認済みのサインをしていたという。
小林広幸社長は「一緒じゃなくて別にチェックしている。名ばかりチェックのようで、十分に機能したとは言えない」と説明。同社関係者によると、若手作業員は睡眠導入剤の成分を入れたことを示す製造記録を自らつけていたが、同僚作業員は混入を見抜けなかったという。
この問題を受け、日本製薬団体…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル